暮らし方が変わると、ものの見え方や見方が自然と変わる。
今まで気にならなかったことに気付いたり、興味を持つようになり、新しいものに触れる機会が増える。
最近、ふと、そんなことを思ったりします。
私事ながら最近実家を出て、ひとり暮らしを始めまして。
今まで当たり前に、実家に常備されていたモノを一から買い揃えていく作業は新鮮で。
そしてどこか「新しいものを買う」ということとも違った、「当たり前と改めて向き合う、
答え合わせの時間」のような気がしています。
特に台所用品に関しては、今までは実家の台所に「一体、いつからここにある?」とも
言わんばかりに 我が物顔で並んでいる、10年20年と年季の入ったお鍋やフライパンを、
何も考えずに使っていた訳で。
「どんなものが使いやすいのか?」「どんな機能が必要なのか?」
お店にずらりと並んだ調理器具を前にして、私の頭の中には沢山の
『はてなマーク』が飛んでいました。
そんな中、出逢ったのが琺瑯(ほうろう)の製品でした。
琺瑯は、中が鉄で出来ているため熱伝導率が良く、保温性、冷却性にも優れているのが特徴。
その温まりやすく冷めにくい特性を生かして、手早く料理を温めたり、
料理の温かさを比較的長い時間保つことが出来ます。
また、殺菌が繁殖しづらいこと、臭いが移りづらいこと、食品が金属による化学変化を起こさず、
酸や塩分にも強いことから、食材の味や風味を変化させることがなく、食材の長期保存にも適しています。
カレーなどの匂いが付きやすい料理を琺瑯のお鍋で作り置きし、
そのまま冷蔵庫に入れて保存して時間を置いてから温めても味はもちろん落ちませんし、
食べ終わった後は普通に洗剤で洗うだけで 匂いが綺麗にとれてしまうので、
作業効率が良くとても便利に感じています。
プラスチックの容器だと臭いがとれずに気になってしまうこともあったのですが、
琺瑯の保存容器を使ってからそのストレスがなくなったように感じます。
機能性だけでなく、琺瑯の製品はデザインも良質なものが多いように思います。
無機質な鉄に、ガラスを結合していることもあり、どこか優しく柔らかい曲線を描くような
フォルムを持つものが多いのかなと。
他の素材が組み合わされず、琺瑯のみで形成されている製品が多いのもシンプルな印象。
ごちゃっとしがちな台所まわりを、すっきり見せてくれる役割を担ってくれています。
私は、琺瑯の小さなお鍋と保存容器を愛用しています。
長く使っていきたいと思えるものに出会えることは、とても喜ばしいこと。
今後も、「使いやすさ」と「デザイン」を兼ね備えたものに出会えることを願って、
自分の愛用品を増やしていきたいなと思っています。
記事担当:事務